ビットコイン(BTC) が日常で使われる日はくる? 既存決済に置き換わる?

決済革命とも言われているビットコインですが、皆様はビットコインの有用性についてご存じでしょうか?

よくわからないけど、「何となく凄そうだから・・・」「何となく価格が上がりそうだから・・」という思いで投資していませんか?

私も昔はそうでしたが、それでは 勿体無いです!

ビットコインの特徴を理解することでより楽しく投資をすることができます。

今回はビットコインの実用性について、「決済・支払い」という視点で見ていこうかと思います。

私は「ビットコインが日常的に使われている状態」というのは、このように考えています。

  • 多くの人がビットコインを保有
  • 多くのお店でビットコイン決済が利用可能
  • スマホ決済のように人々が当たり前に使う状況

ずんだもん

世界中のどこでもビットコインで買い物できたら便利なのだ!

それでは、ビットコインの特徴と、 既存決済に置き換わるか見ていきましょう

ビットコインの特徴

まずビットコインの特徴を簡単に解説します。

発行枚数 2,100万枚
ブロック間隔 10分
トランザクション 3〜7回/秒

決済において、重要なのが、ブロック間隔 と トランザクション になります。

ブロック間隔は取引データをまとめたデータベースの塊で、 トランザクションが一つ一つの 取引とお考えください。

例えば、 AさんがBさんへ 1BTCの送金を行なった場合、 1トランザクションとなります。

ビットコインは1秒に7回の送金が可能になっています。

10分ごとに取引をまとめていくので、ビットコインは10分間に4,200件の取引が可能になっています。

1日あたりにすると、 約60万回の取引が可能です。

既存の決済ツールとの比較

ここで、既存の決済システムを見ていきましょう。

1秒間と、1日 で それぞれ処理可能な件数を比較してみます。

ビットコイン VISA PayPay Suica
7 / 秒 2,000 / 秒 140 / 秒 100 / 秒
60万 / 日 1.7億 / 日 1200万 / 日 900万 / 日

※Visa, PayPay, Suicaは処理限界ではなく、利用実績から算出しており、実際はさらに多くの処理が可能です。

ずんだもん

ビットコインは大量の取引が苦手なのだ!

クレジットカードのVISAは毎秒2,000件の取引が可能で、 PayPayは1日あたり約1200万回、 交通系ICのSuicaも 1日あたり、約900万回利用されています。

ビットコインが既存決済に置き換わるには最低でもこれらを上回る処理性能が必要になります。

日本でしか利用されていないペイペイだけで、1日1200万回も利用されているので、

上限が60万のビットコインを日常決済で使用すれば、すぐに取引の上限に達してしまいます。

ビットコインは既存の決済に置き換わるか

今のビットコインのシステムで既存決済に置き換わるようなことはないと思われます。

ただし、ビットコインの真価は「決済」ではなく、「価値の保存」にあります。

ビットコインとよく比較されるのが、 金(ゴールド) ですが、

こちらも日常決済に利用されているわけではありません。

お店のレジで金インゴットを渡している光景は見たことないと思います。

アクセサリーとしての需要が高く、また世界的に信用されているので、どこの国に持っていても適正なレートで現地通貨と交換できます。

ビットコインも似たような特徴を持っており、 ビットコインが規制されている国でなければ、現地通貨との交換が可能です。

また、金は運搬・保管に膨大なコストがかかりますが、ビットコインは非常に少ないコストでその気になれば数百億の資産を簡単に移動させることができます。

昨今では、ビットコインのマイニングで膨大な二酸化炭素が排出されていることが問題視されていますが、

金や既存の決済インフラの維持(データセンターの空調やシステムの電気代)にも莫大なエネルギーが使われています。

ずんだもん

ビットコインばかりが悪もの扱いは気に入らないのだ

ビットコインが決済インフラに置き換わる方法

ビットコインが既存通貨に置き換わる方法についても考えていきましょう

ビットコイン自体のアップデート

ビットコイン自体は過去にもアップデートしてきました。

今より決済に最適な通貨になるためには、トランザクション数を増やす必要があります。

現在のビットコインのブロックサイズ(ビットコインのデータベースの容量のようなもの)は 1Mb と決まっていますが、

このブロックサイズを 10倍の 10Mb にすれば、トランザクション数も単純に10倍となります。

ただし、この場合は従来の10倍の通信量が必要になり、ネットワーク負荷が高まることになってしまい、

誰でも自由に参加できるというビットコインの理念と反する形になってしまいます。

しかし、ビットコインは民主主義的な空間で方針決定されていくので、今後これらの問題を解決する提案があるかもしれません。

ずんだもん

今後のアップデートに期待するのだ!

中央集権的取引所の活用

世界一の利用者を誇る Bainance が提供する暗号資産決済のバイナンスペイは、実際にビットコインネットワーク上で送金するわけではないので

既存の電子マネーのように一瞬で取引が完了し、 さらに手数料もかかりません。

ただし、利用にはバイナンスのアカウントが必要になりますし、日本ではバイナンスペイが導入されているお店はほとんどありません。

日本では BitFlyer が提供する Bitwire を使用したビットコイン決済が主流でしたが、2023年1月31日にサービス終了することになってしまいました。

【重要】bitWire SHOP サービス終了のお知らせ

しかし、中央集権的取引所が提供する仮想通貨決済は万能ではありません。

取引はブロックチェーンではなく、そのサービスを提供している会社のシステムに記録されており

ハッキングされるリスクもありますし、暗号資産の良さである、非中央集権や分散化とは全く反するものだからです。

そうなると、暗号資産を利用するメリットは無くなってしまいます。

ずんだもん

暗号資産の良さが活かせないと意味ないよね・・

ボラリティの改善

ビットコインはボラリティ(価格の変動範囲)が非常に高いです。

1日で100万円以上価格が変わることは珍しくなく、 短時間で10%〜20%も価値が変動することは当たり前に起こります。

朝と夜で20%も価値が変わるような通貨が日常で使われることは非常に難しいと思います。

しかし、これはビットコインの出来高(取引量)が増えて世界中の人に価値が認められれば改善すると思われます。

今のビットコインの1日あたりの取引量は約1兆円となっていますが、 外国為替市場は1日あたり1,000兆円 以上取引されています。

ビットコインにも大量の資金が流入し、今よりも活発に取引されることで、価格への影響が少なくなり、より安定した通貨レートになります。

まだまだ黎明期であること、機関投資家による本格的な売買が行われていないことが原因の一部になっています。

まとめ:ビットコインに実用性はあるのか

日常決済に使われるか?という視点で見てみるとビットコインの実用性は無いように思えます。

しかし、 日常決済ではなく、 大きい買い物では、現金を用意するコストに比べて ビットコインであれば非常に楽に決済することができます

2020年ではテスラがビットコイン支払いを受け付けたことで話題になりました。(後に撤回)

数百円の小規模決済ではビットコインネットワークに負荷をかけてしまうので、 家や車など 大量の現金が必要な決済に最適と言えます。

また、海外送金の分野でも従来より遥かに少ないコストで数百億円という資金を簡単に移動させることができます。

まとめるとこのようになります。

  • 大きい買い物に最適
  • 低コストで海外送金が可能
  • 日常の決済では使われない

ブロックチェーンという技術自体は革新的な仕組みですし、 こちらを活用した技術が台頭する時代が来ると思っています。

ビットコインの特徴について知ることができれば、より楽しく投資をすることができると思います。

ずんだもん

またお会いしましょう!

 

 

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