仮想通貨SNTとは,WEB3.0 分散型メッセンジャーアプリ「Status」で使用されるトークンです。
今後Statusの利用が拡大されていくことで,SNTの需要が高まり価格が高騰する可能性があります。
SNTに興味を持った方は前提として「Status」を把握する必要があります。
本記事では暗号資産のSNT(Status) についてわかりやすく解説していきます。
目次
SNTの価格
名称 | Status |
単位 | SNT |
特徴 | 分散型メッセンジャープラットフォーム |
最高値 / 最安値 | 60.83円 / 0.97円 |
公式サイト | https://status.im/ja/ |
SNTが使用されるプラットフォームStatusについて解説します。
Statusとは?
Statusの主な特徴
Statusの特徴は以下のとおりです
- 管理者がいない非中央集権システム
- データは分散して管理
- オープンソースによる高い透明性と信頼性
- 誰からもメッセージを検閲されない
- アプリから送金が可能
こちらでは,私たちが日常的に使用している Line を例にどのように違うのか解説します。
私たちが送信したメッセージは全てLineのサーバーに保存されており,メッセージ受信者はLineのサーバーにアクセスして取得します。
問題点は大きく分けて4つあります。
- Lineのサーバーに障害が起きれば使用できない
- メッセージはLineが検閲可能
- Lineの判断で退会や凍結処理が可能
- ハッキングされた場合は個人情報が流出
通常Lineのメッセージはエンドツーエンドで暗号化されており, メッセージを検閲する仕組みにはなっていませんが, 法的機関の要求や必要に迫られれば Line側はいつでもメッセージを検閲可能です。
statusはこれらの問題の解決を目指しているプラットフォームです。
非中央集権プラットフォーム
Statusは特定の管理者を持たない分散型組織です。
誰でも企画運営に参加可能で,コミニュティの意思決定は民主的に行われます。
管理者がいないことは,国家の影響や政治的影響を受けにくく,コミュニティの利便性を最優先にした意思決定が可能になります。
データの分散管理
Statusはデータをノードと呼ばれる世界中の協力者のデバイスに保管することで,地理的リスク・国家のリスクから完全に遮断されています。
ノードは世界中に存在し,特定の協力者がダウンしても他のノードに接続することでメッセージのやり取りができます。
従来の中央集権方式では,特定の場所に大規模なサーバーを構えることから,停電や天変地異など,多くの地理的リスクがあります。
オープンソースによる高い透明性
Statusのプロジェクトはオープンソースで運営されているため,誰でもシステムの検証やアップデート・修正の提案ができます。
中央集権型のプラットフォームでは,ソースコードが公開されておらず,どのようなシステムなのか知ることができません。
また,ある日突然ハッキングを受けるという可能性もあります。
完全なプライバシー保護
Statusは,登録する際に電話番号などの個人情報が一切必要ありません。
また,Statusで送信されたメッセージは完全に暗号化され, Status(運営)でも個々のユーザーのメッセージを復元できません。
ネットワーク協力者のノードにも完全に暗号化されたデータが配信されるため復元は不可能という仕組みです。
Statusのメッセージは30日で自動削除され,一切残りません。
これにより自由で安全な言論空間を実現しています。
ブロックチェーンは遡上可能かつ,永久的にデータが残りますが, Statusでは,メッセージにブロックチェーンは使用していません。
アプリから送金可能
Statusは仮想通貨のウォレット(財布)の機能を搭載しており,誰にでも送金することができます。
LineでLinePayを送金するのと同じイメージです。
ただし,特定の国家の通貨ではなく 暗号資産なので,世界中の誰にでも即座に送金できることがポイントです。
発展途上国では銀行口座を持てない成人が17億人いると言われており,彼らは今でも現金のみでやり取りしています。
海外で出稼ぎしても高額な手数料を払って本国に送金しているというのが現実です。
Statusでは,銀行口座は持っていないけど,スマホは持っているという人々に便利なプラットフォームになります。
SNTの特徴
SNTはStatusで使用されるトークンです。
Statusで送金したり,Statusの一部の機能を利用するのに支払ったりできます。
今後Statusの利用が進み,SNTの需要が高まれば値上がりも期待できます。
SNTの値動き・今後の予想
SNTは2018年1月に最高値の60円をつけて以降下落傾向にあります。
2021年のビットコインバブルでは一時的に29円をつけていましたが,その後下落しています。
現在の価格3.5円は歴史的に見ても割安の状況であり,今後への期待感は大きいです。
Status(SNT) 購入方法
現在SNTは国内の取引所では取引されておらず,購入するには海外の取引所を利用する必要があります。
SNTが利用できる主要取引所は下記のとおりです
- バイナンス
- Kucoin
- Bitfinex
バイナンスは現在,日本人による新規登録は受け付けていない状況になりますので, Kucoin か Bitfinex を利用します。
具体的な利用手順は下記のとおりです。
- 国内の取引所で口座開設
- イーサリアムなどの暗号資産を購入
- 海外の取引所の口座開設
- 海外の取引所へイーサリアムを送金
- Statusを購入
Status(SNT)の将来性は?価格はあがる?
中央集権的メッセンジャーのリスクを解決したStatusは非常に将来性が高いと考えています。
今はまだ知名度が低く,利用者も少ないですが,今後世界的に注目されれば,利用者も増加し SNTの需要が高まると予想されます。
メッセンジャーアプリではFacebook(現Meta社)が提供するwhatappが途上国含めて広く普及していますが,送金機能はなかなか導入できていません。
(Meta社はwhatappに送金機能を実装しようとしていますが, リブラプロジェクトが頓挫したこともあり,進捗していません)
こうした中,Statusはプロジェクトとして一歩リードした形となります。
日本市場ではメッセンジャーはLineが独占し,ほぼ全員が口座を持っていることから送金にも困りません。
日本でStatusがすぐに普及することはないと思いますが,発展途上国を中心に急速に普及が進むと予想しています。
今後もStatusのニュースがあれば追記するのだ!